ここでは、テレビ番組「人気者でいこう」の「芸能人格付けチェック」のコーナーに毎回出題されたワインの味覚チェックのデータを分析することにより、ごくごく普通の一般庶民にとっては、どのような種類のワインを飲めばよいのかを探ってみたいと思います。 |
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ここでは、だいぶ以前に(といっても最近スポットで番組が放送されたこともありますが)放送され人気があった「人気者で行こう」の中の「芸能人格付けチェック」、その中でもワインに焦点をあてて、自分なりに分析した結果を紹介しています。
以前より気になっていましたので、ほんとのところはどうなんでしょうかと素朴な疑問をもったのがきっかけです。
なお、ワイン(というよりお酒全般)については、姉妹サイトもありますのでよろしければ訪問して下さい こちらです。 |
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テレビ番組「人気者でいこう」の[「芸能人格付けチェックのコーナー」に見るワインの値段と味、産地−管理人の独断と偏見の分析− |
このテレビ番組は、2001年2月4日まで都合28回放送されたテレビ朝日の人気番組でした。
なかでも、この「芸能人格付けチェック」のコーナーでは、毎回、芸能人5人が4問の二択のどちらが高い品なのかという一種の目利き判断の問題に挑み、全問正解ならば「一流芸能人」、一問だけ間違えたら「普通芸能人」、以下「二流」「三流」と続き、4問全部不正解ならば「映す価値なし」となって画面から消えて貰う視聴者から見ると痛快な番組でした。
問題は、ほとんど毎回決まっていて、1問目は「高いワインと安いワイン」を味覚で選ぶ利き酒チェックというもの。
2問目は、音感チェックで「一流の演奏」と「初心者の演奏」、あるいは「一流の楽器」と「初心者向けの楽器」を、耳で聞き分ける聴感チェックというもの。3問目は「一流の芸術作品」を選び、4問目は「一流の料理」あるいは「一流の食材」を、目隠しして舌(および香り)で当てる味覚チェックでした。
ここでは、この第一問目に毎回出題されたワインの味覚チェックのデータを分析することにより、ごくごく普通の一般庶民にとっては、どのような種類のワインを飲めばよいのかを探ってみたいと思います。
なお、管理人は、ソムリエの資格をもっている訳でもなく、利き酒の資格も、あるいは特別に敏感な味覚を持っているわけでもなく、ごくごく普通の一般庶民の一人です。従って、ここに記載してあることはデータを分析した結果であって、管理人の好みであるとか、味覚で判断しているわけではありません。データは平均という意味で参考になりますが個々人の好みや味覚という意味ではずれがあるかもしれません。ご承知おき願います。
出演した芸能人の総数は、芸能人264人。
分析対象データ:2001年2月4日まで全28回放送ですが、一回分のデータがありませんので27回分の放送データから分析。
【味覚チェックに使われたワイン】
テイスティングされたワイン総数は、54本。
高いワインは、総数54本のうち、27本。価格レンジは、10万円〜20万円。また、19本が10万円のワイン。従って、約70%が10万円のワイン。
また、高いワインのうち、フランスワインは22本で、約81%。
安いワインは、スペイン産:10本、オーストラリア産:7本、チリ産:3本、アメリカ産:3本、ポルトガル産、ドイツ産、日本産、アルゼンチン産がそれぞれ1本の計27本。価格は、880円から5000円まででした。
高いワイン対安いワイン対決:
スペイン産ワインの場合:
高いワインと安いワインで選定された方を勝者とする対戦型で表現すると、高いワイン(すべてフランス産)対スペインの対戦は10回でした。
しかし、1回は、890円のワイン。1回はシェリー酒。従って、極端に安いワイン、及び種類が異なるものをのぞくと、実質、8回の対戦。
スペイン産が6回勝利。実に75%の割合でスペイン産ワインが高いワインと比較して選定されました。
オーストラリア産ワインの場合:
高いワイン対オーストラリア産は、7回実施。オーストラリア産が選定されたのは1回のみ。14%の割合。
チリ産の場合:
高いワイン対チリ産は、3回実施。1回勝利。33%。
アメリカ産の場合:
高いワイン対アメリカ産、3回実施。1回勝利。33%。
後の場合は、回数が少ないのでデータとしては無意味と判断しました。
3対2を僅差とすれば、僅差で安いワインが選定から漏れ、高いワインが選定されたことは、逆にいえば、高いワインと安いワインは値段の著しい差に比較して遜色ない、ということで勝利と判断すれば、実に85%が高いワインと安いワインの見極めがつかないと考えていい思います。
言葉を変えれば、一般的な人が味わう限り、85%の割合で安いワインは味わいの面で、高いワインに、ある意味で匹敵するということだと思います。
特にスペイン産のワインは、図のように、実質8回の対戦のうち、実に6回もスペイン産のワインを高い方のワインだと思い選定しています。
3対2を僅差として、僅差は見極めができないほど似ているとして僅差は実は安い方の勝利だといえなくもありません。
もし、僅差を勝利と仮定すると実に100%、すべて見極めができないかスペイン産のワインを高いワインだと思ってしまうという事実が浮かび上がります。
結論的にいえば、よほど舌に肥えている人間で無い限り、10万相当の高いワインを飲む必要は無いといえるのではないでしょうか。
高いものを贈ることで誰か第三者に好印象を与えるといった必要の無い限り。
高いワインはいりません(極端に安いワインは例外)
また、どこの産地のワインを飲めばいいかと言うことでは、少なくともデータにもとづく限りでは、スペイン産のワインを飲めば無難なのではないでしょうか。
分析に際しては、「あさぼらけテレビ」様の芸能人格付けチェックの放送メモを参考にさせていただきました。
ここにお礼申し上げます。
データは2001年までのデータであり、その後、現在に至るまで当然に環境が変化しますので当時のデータを元にした結論がそのまま現在に当てはまるとは限りません。あくまでも参考ということです。最後はご自分の判断でお願いします。
このコーナでワインを芸能人に注いでいた方は、ソムリエの田中浩之さんという方でした。
田中さんは、平成12年10月1日に行われた世界きき酒師コンクールで優勝しました。たまたま、予選までずっと一緒であった第一酒造(栃木県佐野市)の島田妙子さん(ファイナリスと6名の内の一人)とお酒談義で意気投合して、その結果、できあがったお酒が、A MOVEMENT 序曲
だそうです。日本酒であり、ワインではありませんが、『格付けつながり』ということで紹介しました。人のつながりというものは不思議ですね。
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